2015年2月20日『金曜ロードショー 』で宮崎駿監督のジブリ作品『風立ちぬ』がテレビ初放送された。
戦前、航空技術者として活躍した堀越二郎をモデルとした男性の障害を繊細な時代背景と共に描いた作品だ。
戦前の昭和の時代が宮崎駿さんのジブリの世界観と共に伝わってきた。
http://pds.exblog.jp/pds/1/201307/17/11/e0020011_1522885.jpg
堀越二郎を担当する庵野さんの声は、
初めは違和感があるのだが、だんだん慣れてきて、個人的には不思議な現実感というか、リアリティーを感じた。
・・・前評判を聞いていたので早めに受け入れる事が出来たのかもしれないが、次第にクセになってくるのだ!
二郎さんが菜穂子さんにプロポーズするシーンで、
「お嬢さんとのお付き合いを認めてください」
と菜穂子さんのお父さんに言い、
菜穂子「お父様、そのお話、お受け致しますわ」
「紙飛行機を受け止めてくれた時から」
「風邪があなたを運んできた時から」
「僕と結婚してください」
「百年でも待ちます」
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という会話が、クラッシックで素敵だ。
そして、二郎さんと本庄さんが、お互いを技術者として尊重しているところがとても素敵だった。
包みの新聞(梱包材)に、上海事変の文字が書かれていた。
第一次上海事変か、第二次上海事変のどちらだろうか。
時代設定は1932年か1937年のどちらかなのだろう。
宮崎駿さんの、細部に見せる時代背景のこだわりが素敵だ。
菜穂子さんが結核のために療養入所していたサナトリウムという空気のきれいな所で療養するという治療がなんだか時代を感じて切なかった。
NHKの連続テレビ小説「マッサン」を、時代や、ものづくりに対する姿勢から思い出された。
「美しいところだけ好きな人に見てもらったのね」という言葉が心に残る。
ラストに二郎さんが念願の飛行機を飛んでいるのを見ずに、山を見ているのは、きっと虫の知らせだろう。
菜穂子さんの「生きて・・」という言葉が印象的だった。
とても素敵な映画だった。
視聴率
ー%
発表され次第更新したい!